動画編集に使用するノート型パソコンを探しに日本橋にやってきました。
映像制作会社では動画編集用パソコンとなるとメーカーパソコンは利用しません。
BTOパソコン(パソコン専門ショップの組み立てPC)が主流となります。
理由は無駄な機能を省き、目的に最適なPCを予算に合わせて手に入れることができるからです。
メーカーPCでもソニーのVAIOだけは動画クリエイターさんには結構人気ありましたね。
ちなみにMACは眼中にありません。
行ってきたのはパソコン工房日本橋店とドスパラなんば店。
ちなみに私はパソコンの知識そんなにありません。
動画編集用パソコン(ノート型)選びで分かったコト
パソコンを見に行く前にこの動画「Mac&Windows 動画編集に強いPC 「購入前のチェックポイント」」を視聴しておくと参考になると思います。
私が3年ほど前に動画編集用のデスクトップPCを購入したとき、どんなスペックが良いのか分からずとても苦労しました。その時購入したPCは34万円ほどしています。
昨今は動画編集用パソコンの需要が増えているみたいですね。
店員さんに「動画編集用のPCでオススメありますか?」とだけ言えば、スムーズにお店オススメの見積もり書を何種類も作成してくれます。
これはユーチューバーさんの恩恵でしょうかね。
私の場合、動画編集用のアプリケーションは「EDIUS 8」を使用することが決まっております。また4K動画の編集は行いません。その点も店員さんにお伝えしました。
店員さんには具体的にどんな動画編集をするのか伝えることをオススメします。
例えば
- 複数の動画アプリケーションを使用して動画を作成する(例.aftereffectsやPremiereProを同時に立ち上げる可能性があるとか)
- Adobe系アプリケーションを使用しない。aftereffectsの使用はなし。EDIUSだけである程度複雑な編集はする。←ちなみに私はココ
- クリップはつなげるだけ。テロップを入れる程度。編集は比較的簡単に。
このような感じです。
これに付け加えて、ノートPC希望ということも最初に伝えておきましょう。
私の場合、メインのデスクPCを過去に1.の要望で組んでもらい、現在も利用しています。
今回注文するノートパソコンはメイン機ではなく外出先での動画編集やブライダルのエンドロール編集で使用する予定です。
今回4パターンほど見積もりしてもらいました。
結論から言いますと、最上級クラスで28万ちょっと。
中級クラスは値段の幅が広いですが12万から20万となります。
ちなみに店員さんの判断では私のような使用目的なら見積もり価格14万円で提案してもらったノートPCで十分対応できるとのことです。
スペックは以下の通り。
動画編集用ノートPCのオススメ仕様
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU |
インテルCore i7-6700HQ(2.6-3.5GHz/4コア/8スレッド/6MBキャッシュ/TDP45W) |
メモリー | DDR3L-1600 8GB/SO-DIMM×2(計16MB) |
増設M.2 SSD | 256GB |
内蔵HDD | 1TB |
パーティション分割 | なし |
光学ドライブ | なし |
液晶ディスプレイ | 15.6型 フルHD(1920×1080ドット) |
グラフィック | NVIDIA Geforce GTX 950M 2GB GDDR5 |
ノート用クーラーオプション | なし |
パソコン工房さんでお見積りしてもらった仕様です。
価格は14万円ほどになりました。
私的には「案外リーズナブルだなあ。」という印象です。
同様にドスパラさんでもお見積もりしてもらいました。
ほぼ同じスペックになるよう見積もってもらったところパソコン工房さんの方が安かったです。
パソコン工房さんは近所にお店がなければ通販でも購入できます。オススメですよ。
パソコン工房・ドスパラ、どちらのお店もかなり親切に情報を教えてくれました。
具体的な用途を説明する能力がこちらにあればお店のスタッフさんが柔軟に対応してくれます。
この時のポイントとしては、お客のほうが腹を割って(ぶっちゃけて)話をすると商談は早く進む上、お店の人も過去の納品実績を加味した上での具体的なアドバイスをすることができるので結果的に良い方向に進みますよ。
動画編集用パソコンはi7一択
ではオススメのノートパソコンの詳細を少し述べましょう。
用途が似通っているならぜひ参考にしてください。(あんまりいないと思いますが…)
まず動画編集で利用するパソコンのCPUはi7の一択となります。
メモリーはノートPCだと最大32GBまで搭載できるそうですが(2016.11時点)「16GBでも良いのでは」という判断をしました。
CドライブにはSSDを搭載しています。
映像データの読み込み・書き出しはSSDが推奨されますが、かなり高価な製品でした。
しかしここ最近は数年前と比較するとかなり安くなってきているそうです。
今回の見積もりが案外リーズナブルに感じたのはSSDの値下がりが背景となっているようです。
また、HDDなみに安価でSSDに近い性能を持つと言われているSSHDなるものがあると聞いたことがあったので店員さんにSSHDについて尋ねてみました。
現在のSSDの値下がり状況を考えると、あえてSSHDを選択するメリットがほとんどないのではないか。とのことです。
光学ドライブは必要?これノートPCの選択では重要です。
ちなみにEDIUS はブライダルの映像編集で良く利用されているアプリケーションです。
これ一つでディスク書き出しができるので、撮影当日に編集・ディスク納品する結婚式のエンドロール制作で広く使用されています。
昨今の映像制作ではデータ納品が普通と思われるかもしれませんが、現実はディスク納品やアナログな納品方法がまだまだ健在です。
ちなみにご存知の通り、ノートPCではディスクドライブが搭載されていないタイプが増えています。
この理由はディスクドライブの搭載スペースを省略できれば、その分他の部品を搭載することができて、PCのスペックをアップすることができるからですって。
今回見積もってもらった内容だと、ディスクドライブが必要なら17インチのディスプレイに変更になるようで、持ち運びの観点からそれはない。
外付けディスクドライブを利用することで解決しようと思います。
ではそのほかのポイントを解説しましょう。
グラフィックボードの選択は編集ソフトを確認しよう
一般的に動画編集はグラフィックボード(別名GPU)の性能が処理速度を左右するので、高性能なGPUを搭載します。それゆえ価格が跳ね上がる傾向があります。
GPUはCPUの負担を減らしてくれる装置で、映像編集用パソコンになくてはならないものと考えられています。
しかし本当は動画編集用アプリケーションによってそれらは異なるそうで、なかでもEDIUS 8はグラフィックボードにそれほど依存せず、むしろCPUの能力が重要となるそうです。
反対にアドビのPremierePro、AfterEffects、充実したカラーグレーディング機能のあるDaVinci Resolveを使用する場合は高性能なGPUが必要不可欠となります。
ちなみにDaVinci Resolve12は4GB以上のGPUが推奨されています。
今回検討しているノートPCでは、それらの作業を想定していません。
なのでEDIUSの性能だけをフルに発揮させようとするなら、必要十分なメモリーを搭載することで事足りるようです。
お店の方から、「もし実際に使ってみて処理が遅いと感じるなら16GBから32GBにすると良い」とのアドバイスも戴きました。
上記写真はドスパラさんでご提案頂いた29万円のノートPCの仕様書です。
グラフィックボードはGeforce GTX1070の8GBとなっています。
EDIUS 8で最強のノートPCとなるとドスパラさんではこうなるようですが、実際はオーバースペックなのかもしれません。
ちなみに型番の末尾にKがつくCPUはデスクトップパソコン用のCPUと同じ性能があり、高性能らしいです。
この部分は私もまだ知識不足なので、いろいろ調べて今後追記していこうと思います。
気になる方は読者登録してくださいね♪